クレベル・コイケ:柔術の達人が東京ドームで輝く軌跡

クレベルコイケ

総合格闘技ファンの間で話題沸騰中のクレベル・コイケ。
ブラジル出身で日本を拠点に活躍する彼は、寝技のスペシャリストとして知られています。


特にRIZINでの活躍や、2025年5月の東京ドームでの試合が注目を集めていますね。


この記事では、彼の人生とキャリアを時系列で詳しく掘り下げます。

柔術家クレベルがどのようにしてMMAの頂点に登り詰めたのか?

クレベル・コイケの概要

  • 出身:ブラジル・サンパウロ、1989年10月16日生まれ
  • 日本移住:2003年、14歳で静岡県磐田市へ
  • プロデビュー:2008年、Club DEEP浜松
  • 主なタイトル:Rebel FCフェザー級(2015年)、KSWフェザー級(2017年)、RIZINフェザー級(2022年、2024年)
  • 得意技:柔術を活かした関節技・絞め技(フィニッシュ率ほぼ100%)
  • 次戦:2025年5月4日、東京ドームでラジャブアリ・シェイドゥラエフと対戦

幼少期から日本移住、そしてプロデビュー

クレベル・コイケは1989年10月16日、ブラジル・サンパウロで生まれました。


祖父が日本出身で柔道家だった影響で、7歳から柔道を始めます。
その後、柔術にも興味を持ち、武術の基礎を築いていきました。

2003年、14歳の時に両親と共に日本へ移住。
静岡県磐田市に住み、工場や養鶏場で働きながら生活を支えます。


学校ではいじめを経験し、通学をやめましたが、武術への情熱は失いませんでした。

ボンサイ柔術と出会ったことが転機に。


ここで寝技の技術を磨き、後の成功の土台を築きます。
2008年、19歳でプロ総合格闘技デビュー。


Club DEEP浜松2008で和田まさきを下し、プロキャリアをスタートさせました。
初戦から3連勝を飾り、注目を集め始めます。

世界各地でのタイトル獲得とRIZIN参戦

プロデビュー後、クレベルは着実にキャリアを積み上げます。


2015年、Rebel FCフェザー級グランプリで優勝。
芦田崇宏や元WEC王者のミゲール・トーレスを一本勝ちで破り、タイトルを獲得しました。

2017年にはポーランドのKSWに挑戦。


フェザー級王者マルチン・ロゼクに判定勝ちし、第3代KSWフェザー級王者に輝きます。

KSW(Konfrontacja Sztuk Walki)

ポーランドを拠点とする総合格闘技(MMA)団体で、2004年に設立されました。

ヨーロッパではトップクラスの人気と影響力を持つ団体の一つで、特にポーランド国内では大きな注目を集めています。名前の意味は「格闘技の対決」で、さまざまな格闘技の技術がぶつかり合う試合が特徴です。

KSWは選手のレベルが高く、UFCやRIZINのような有名団体に進む選手を輩出しています。

例えば、UFCの元ライトヘビー級王者ヤン・ブラホビッチや、RIZINで活躍したクレベル・コイケがKSW出身です。

試合は迫力ある演出とともに開催され、観客を楽しませるエンターテインメント性も重視しています。

簡単に言うと、KSWはポーランド発の強くて面白いMMA団体で、世界に通用する選手を育てている場所


参考:KSW公式サイト


しかし2018年、マテウス・ガムロットに判定負けを喫し、王座を失います。

2020年、日本でのキャリアを本格化させるためRIZINに参戦。
RIZIN.26でカイル・アグォンに勝利し、ファンに強烈な印象を与えます。


2021年6月13日、RIZIN.28の東京ドームで朝倉未来と対戦。


2Rに三角絞めで勝利し、一気にスターダムにのし上がりました。
この試合は彼のキャリアの大きな転換点です。


RIZIN公式試合結果

2022年10月、RIZIN.39で牛久絢太郎を2R三角絞めで下し、
RIZINフェザー級王座を初獲得。
寝技のスペシャリストとしての地位を確立しました。

挫折と復活、そして王座奪還

しかし、クレベルにも試練の時が訪れます。


2023年6月、鈴木千裕とのタイトルマッチで体重超過を犯し、王座を剥奪。


試合にも敗れ、キャリア初の連敗を経験します。
同年9月、金原正徳にも判定負け。


この時期はファンにとっても辛い瞬間でした。

それでも彼は諦めませんでした。


2024年、斎藤裕に勝利。

クレベル・コイケと斎藤裕の因縁

主にRIZINでのタイトルマッチを巡る出来事に端を発します。

2021年、クレベルがフェザー級王者だった時、斎藤とのタイトル戦が予定されていましたが、クレベルの体重超過や怪我によるキャンセルが続き、試合が実現せず。

これがきっかけで両者の間に緊張感が生まれました。特に、2023年6月のRIZIN.43では、クレベルが計量オーバーで王座を剥奪され、斎藤との因縁がさらに深まる形に。

その後、2023年大晦日のRIZIN.45でついに両者は対戦し、クレベルが判定勝ちを収めましたが、この一戦は因縁の集大成とも言える激しい試合となりました。

その次の試合でも、クレベルは完全復活を遂げて、フアン・アーチュレッタに連続で一本勝ち。


驚異的な連続の怒涛の復活劇を見せます。
特にアーチュレッタ戦では、柔術の技術をフルに発揮。
一本勝ちの連続で、再び勢いを取り戻しました。

【試合結果】Yogibo presents RIZIN.47 第8試合/クレベル・コイケ vs. フアン・アーチュレッタ

そして2024年12月31日、RIZIN.49で鈴木千裕と再戦。
判定勝ちでRIZINフェザー級王座を奪還します。


この勝利は、彼の精神力と技術の高さを証明するものでした。
ファンの間でも「クレベルが帰ってきた」と話題に。


Xでのファン反応

2025年東京ドームへの挑戦とその先

現在、クレベルは2025年5月4日の東京ドームでの試合に向けて準備中。


対戦相手はラジャブアリ・シェイドゥラエフ。


このキルギスの強豪は13戦全勝、全てフィニッシュ勝利という驚異的な記録を持つ選手です。

クレベルvs.シェイドゥラエフの王座戦、ヒロヤvs.篠塚の因縁マッチが決定!RIZIN男祭り

この試合は、クレベルが2024年に奪還した王座の初防衛戦。
東京ドームという大舞台での戦いは、彼にとって2度目の登場となります。


前回の朝倉未来戦での勝利を再現できるのか、注目が集まります。

クレベルは試合中に「Vou pegar(極めるぞ)!」と叫ぶ癖が有名。
この言葉と共に相手を極める姿は、観客を熱狂させます。


また、勝利後の「1・2・3、ポペガー!!」のマイクパフォーマンスも恒例に。
彼のキャラクターと実力が、この一戦をさらに盛り上げるでしょう。

柔術家クレベルコイケMMAの軌跡と未来

クレベル・コイケはブラジル生まれ、日本育ちの総合格闘家。


柔道と柔術を武器に、Rebel FC、KSW、RIZINでタイトルを獲得してきました。


2023年の挫折を乗り越え、2024年に王座を奪還。
そのフィニッシュ率の高さと寝技の技術は、世界でもトップクラスです。

2025年5月4日、東京ドームでのラジャブアリ・シェイドゥラエフ戦は、彼のキャリアにおける新たな挑戦。


この試合で勝利すれば、さらに伝説に名を刻むでしょう。
クレベルが柔術の達人として輝き続ける姿を、これからも応援したいですね。


彼の叫び声と共に、東京ドームが揺れる瞬間が楽しみです!


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