格闘技ファンの間でいま注目を集めている名前、それが「秋元強真」だ。RIZINという大舞台に現れたこの若きファイターは、ただの新星では終わらない可能性を秘めている。彼の所属するJTT(JAPAN TOP TEAM)という新しい格闘技チームもまた、既存の勢力図に風穴を開けようとしている。RIZINの舞台には朝倉未来や元谷友貴といった名だたる選手が立ち並ぶ中で、秋元強真の持つ独特な戦闘スタイルとメンタルの強さは、じわじわと注目度を高めている。まだ戦績こそ限られているものの、彼の過去や背景、そして実際の戦いぶりを見れば、「強い」「弱い」という単純な評価だけでは語れない奥深さがある。
記事のまとめ
秋元強真とは何者か
これまでの戦績

秋元強真の生い立ちと凄すぎる戦績
秋元強真(あきもと きょうま)選手は、2006年3月8日生まれの日本の総合格闘家で、千葉県旭市出身です。現在、JAPAN TOP TEAMに所属し、主にバンタム級で活躍しています。
生い立ちとスポーツ歴

秋元選手は幼少期に1年間ボクシングを習い、その後、兄の影響で6歳から中学卒業まで約8年間サッカーに打ち込みました。中学時代は千葉県柏市のクラブチーム「クラブ・アストーレ」に所属し、サッカー選手としての経験を積みました。
格闘技への転向とプロデビュー
14歳の頃、RIZINで活躍する朝倉兄弟(朝倉未来選手、朝倉海選手)の試合を観て格闘技に興味を持ち、中学卒業後、高校進学を辞退してプロ格闘家を目指す決意をしました。その後、パラエストラ柏(現THE BLACKBELT JAPAN)でMMAのトレーニングを開始し、アマチュア戦績6戦全勝という結果を残しました。2022年6月26日、GLADIATOR 018でプロデビューを果たし、宮川日向選手に判定勝ちを収めました。
DEEPでの活躍とJAPAN TOP TEAMへの移籍
2023年にはDEEPを主戦場に、全試合フィニッシュで3連勝を達成しました。同年11月11日のDEEP 116 IMPACTでは田口貴規選手に1ラウンド44秒でTKO勝ちを収め、バンタム級転向後も順調な滑り出しを見せました。 2024年3月、さらなる成長を求めてJAPAN TOP TEAMへの移籍を発表しました。
RIZINでの躍進と現状
2024年5月には『格闘代理戦争 THE MAX』に朝倉未来選手の推薦で出場し、アラン“ヒロ”ヤマニハ選手に2ラウンドTKO勝ちを収めました。同年9月29日、RIZIN初参戦となるRIZIN.48で金太郎選手と対戦し、1ラウンド3分16秒でTKO勝ちを収め、鮮烈なデビューを飾りました。 その後も連戦を重ね、11月17日のRIZIN LANDMARK 10では鈴木博昭選手に判定勝ちを収めました。しかし、12月31日のRIZIN DECADEでは元谷友貴選手に判定負けを喫し、プロ初黒星となりました。
今後の展望
秋元選手は、これまでの経験を糧にさらなる高みを目指しています。RIZINバンタム級のトップ戦線での活躍が期待されており、今後の試合での成長と成果に注目が集まっています
秋元強真選手のこれまでの戦績
アマチュア時代からプロに至るまで
アマチュア総合格闘技戦績
試合日 | 大会名 | 対戦相手 | 結果 | 決着方法 |
---|---|---|---|---|
2021年11月7日 | FIGHTING NEXUS VOL.24 | 長谷川寛人 | 勝利 | 1R 0:07 KO |
2022年2月13日 | NEXUS SPROUT.5 | 中村慎二 | 勝利 | 1R 2:16 リアネイキッドチョーク |
2022年5月8日 | NEXUS SPROUT.6 | 永井遊登 | 勝利 | 1R 2:24 リアネイキッドチョーク |
2022年5月8日 | NEXUS SPROUT.6 | 的場淳一 | 勝利 | 2R 1:07 KO |
プロ総合格闘技戦績
試合日 | 大会名 | 対戦相手 | 結果 | 決着方法 |
---|---|---|---|---|
2022年6月26日 | GLADIATOR 018 | 宮川日向 | 勝利 | 判定3-0 |
2023年2月11日 | DEEP 112 IMPACT | 高柳京之介 | 勝利 | 1R 3:16 KO(左ストレート) |
2023年7月2日 | DEEP 114 IMPACT | 朝比奈龍希 | 勝利 | 1R 4:08 リアネイキッドチョーク |
2023年11月11日 | DEEP 116 IMPACT | 田口貴規 | 勝利 | 1R 0:44 TKO(左ストレート→パウンド) |
2024年5月17日 | 格闘代理戦争 THE MAX | アラン“ヒロ”ヤマニハ | 勝利 | 2R 0:56 TKO(右ボディブロー→パウンド) |
2024年9月29日 | RIZIN.48 | 金太郎 | 勝利 | 1R 3:16 TKO(左ストレート→グラウンドでの膝蹴り) |
2024年11月17日 | RIZIN LANDMARK 10 | 鈴木博昭 | 勝利 | 判定3-0 |
2024年12月31日 | RIZIN DECADE | 元谷友貴 | 敗北 | 判定0-3 |
秋元選手は、アマチュア時代に4戦全勝の戦績を収め、プロ転向後も順調に勝利を重ねてきました。特に、2024年9月のRIZINデビュー戦では金太郎選手を1ラウンドTKOで下し、鮮烈な印象を残しました。しかし、同年12月のRIZIN DECADEで元谷友貴選手に判定で敗れ、プロ初黒星を喫しています。
秋元強真が放つRIZINの新しい風
秋元選手のRIZIN入りは、実力と努力、そして人との縁が紡いだ「リアルなサクセスストーリー」と言えるでしょう。
RIZIN.48でついに金太郎戦でのデビューが実現。1R 3分16秒、左ストレート→グラウンド膝蹴りでTKO勝利という圧巻の内容。
実況や解説も「まさに次世代のスター」と絶賛し、正式なRIZINファイターとしての地位を築きます
記事のPOINT
朝倉未来との関係
RIZIN ヤマニハ戦
RIZIN 金太郎戦
RIZIN 鈴木戦
RIZIN 元谷戦
朝倉未来の推薦で『格闘代理戦争』出場
2024年5月、『格闘代理戦争 THE MAX』(ABEMA)に朝倉未来の推薦枠で出場。
RIZINファイターのアラン“ヒロ”ヤマニハに2R TKO勝利を収め、衝撃を与えました。
この試合は、ABEMAの番組『格闘代理戦争 THE MAX』のスペシャルマッチとして行われました。秋元選手は朝倉未来選手の推薦を受け、RIZINでの実績を持つアラン“ヒロ”ヤマニハ選手と対戦しました。試合は62.5kg契約で行われ、1ラウンド目は両者ともに慎重な立ち上がりを見せました。
2ラウンド目、秋元選手がヤマニハ選手のキックをキャッチし、右のパンチをクリーンヒットさせてダウンを奪いました。その後、パウンドの連打で追撃し、2ラウンド54秒でTKO勝利を収めました。
試合後、秋元選手は「7月28日、未来さんの前座で、相手は誰でもいいので出場させてください」と、超RIZIN3への出場を直訴しました。 nikkansports.com
これらの試合を通じて、秋元選手はその実力と将来性を大いに示し、格闘技界での注目度を一層高めました。

RIZINに憧れたきっかけは「朝倉未来の試合」
秋元強真選手が格闘技を志したのは、中学時代にRIZINで戦う朝倉未来・海兄弟の姿を見たことがきっかけです。これに強く心を動かされ、高校進学を辞退し、格闘技の道に専念するという異例の進路を選びます。当時は「朝倉未来さんを見て、自分もこの世界で強くなりたいと思いました。」と発言しています。
アラン“ヒロ”ヤマニハ戦(2024年5月17日:格闘代理戦争 THE MAX)
この試合は、ABEMAの番組『格闘代理戦争 THE MAX』のスペシャルマッチとして行われました。秋元選手は朝倉未来選手の推薦を受け、RIZINでの実績を持つアラン“ヒロ”ヤマニハ選手と対戦しました。
試合は62.5kg契約で行われ、1ラウンド目は両者ともに慎重な立ち上がりを見せました。2ラウンド目、秋元選手がヤマニハ選手のキックをキャッチし、右のパンチをクリーンヒットさせてダウンを奪いました。その後、パウンドの連打で追撃し、2ラウンド54秒でTKO勝利を収めました。
これらの試合を通じて、秋元選手はその実力と将来性を大いに示し、格闘技界での注目度を一層高めました。

金太郎戦(2024年9月29日:RIZIN.48)
秋元選手はRIZIN初参戦で、実力者の金太郎選手と対戦しました。試合開始直後、金太郎選手が左ローキックで先制攻撃を仕掛けましたが、秋元選手は巧みに距離を取り、攻撃を回避しました。その後、秋元選手が前進しながらストレートを放つと、金太郎選手はタックルでテイクダウンを試みました。
秋元選手はフロントチョークで応戦し、金太郎選手がバックに回る場面もありましたが、秋元選手が逆にバックを取り返すなど、激しいグラウンドの攻防が展開されました。スタンドに戻った後、秋元選手が左ストレートをヒットさせ、倒れた金太郎選手に対し、グラウンドでの膝蹴りを連打し、1ラウンド3分16秒でTKO勝利を収めました。 オリコンRIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト
試合後、秋元選手は「未来さんや海さんがこのリングで戦っているのをテレビで見て格闘技を始めました。未来さんと海さんがいったん抜けたRIZINを盛り上げていくのは俺なんで、みなさん俺に注目してください」とコメントし、今後の活躍への意気込みを示しました

鈴木博昭戦(2024年11月17日:RIZIN LANDMARK 10)
この試合では、秋元選手が終始主導権を握りました。1ラウンド目から積極的にテイクダウンを狙い、鈴木選手をグラウンドに持ち込みました。
その後もパウンドやヒザ蹴りで攻撃を続け、鈴木選手に反撃の隙を与えませんでした。試合は3ラウンドにわたり、最終的に秋元選手が判定3-0で勝利を収めました。
これらの試合を通じて、秋元選手は自身の強みと今後の課題を明確にし、さらなる成長を目指しています。

元谷友貴戦(2024年12月31日:RIZIN DECADE)
この試合はバンタム級王座の次期挑戦者決定戦として行われました。試合は3ラウンドを通じて、元谷選手がテイクダウンを成功させ、グラウンドでのコントロールを維持しました。
秋元選手は打撃での攻撃を試みましたが、元谷選手の組み技とグラウンドコントロールにより、防戦を強いられる展開となりました。最終的に、元谷選手が判定3-0で勝利し、秋元選手はプロ初黒星を喫しました

RIZINの超新星、秋元強真の今後
バンタム級王座への挑戦
秋元選手は以前からRIZINバンタム級王座を目指すと公言しており、段階的に試合を重ねています。彼のX(旧Twitter)では、「去年からRIZINバンタム級のベルト目指すって公言して、ちゃんと段階踏んで試合してるんだよね。」と述べています
フェザー級への転向と二階級制覇の野望
秋元選手は将来的にフェザー級への転向も視野に入れており、二階級制覇を目標としています。RIZIN.48での金太郎選手との試合後の会見では、「バンタム級のベルトを年末にでも、みんなが認めてくれるんだったらやりたいくらいなんですけど。年齢も年齢で、身体もデカくなってきて減量の問題もあると思うので。フェザーにも上げたいと考えているので。まずはベルトが欲しいですかね」と語っています。
朝倉兄弟の後継者としての自覚
秋元選手は、朝倉未来選手と朝倉海選手の影響を受けて格闘技を始め、現在はJAPAN TOP TEAMに所属しています。彼は朝倉兄弟の後継者として、RIZINを盛り上げていく意気込みを示しています。
今後の試合と目標
秋元選手は、2025年以降もバンタム級での試合を重ね、王座獲得を目指しています。彼は「自分の口で言ったからにはまずバンタム級のベルト獲ることが目標なので、来年以内には必ず獲りたいなと思っています。だからまだバンタム級でやります」と述べています。
秋元強真選手の今後の活躍に、引き続き注目が集まっています
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